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デイサービスへ何しに行くの?
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デイサービスへ何しに行くの?

 
こんにちはプラトーの郷家です。
いきなり質問ですが
デイサービスに何しに行くのって考えたことありますか?
 

デイサービスは家族のつながりを深めに行くことろです。

いやいや「うちのおじいちゃんが家でお風呂に入れないからデイサービスに行ってるの」とか「おばあちゃんが足腰弱って、外出できずに、家に閉じこもってばっかりだから、デイサービスで運動して、そこのお友達と交流するんだよ」とか「仕事で家にいられないので、ご飯食べれているのか心配だから、デイサービスにいっているの」などありますよね。
もちろんその通りです。
デイサービスとは堅苦しい言い方をすれば、「要介護認定を受けた方が、自宅での生活を続けていけるように、身体機能の維持・向上を目指し、機能訓練をしたり、安全にお風呂に入ったり、合食事をしたり、他所との交流を通して社会的孤立感の解消や認知症予防を図るところです。また介護者(家族)の身体的・精神的負担の軽減も目的とされています。」
というところです。
では、おじいちゃんおばあちゃんが、自分から「私、お風呂入れないからデイサービスに行でもいきたいなあ」って言ってたのでしょうか?
私もこの業界に15年ほど仕事をさせてもらっていますが、「自ら○○のデイサービスに行きたい」って言ってデイサービスを利用された方はほとんどいません。
ほとんどのケースは、おじいちゃんおばあちゃんが、加齢に伴い何かしら身体的・精神的に支障をきたし、自宅での生活が困難になってきて、その状態を見かねた家族や親戚が、また場合によっては、ご近所の方が、「このままでは不安や危険なことがあり、生活を続けることができない」と思い、介護保険のサービスを調べ始め、サービスを利用することになります。
そうこうしているうちに、デイサービスに通っているお年寄りの方は、子供が学校に行くように又は病院に行くように、楽しく感じている方もいますし、義務だと感じている方もいますし、様々な思いの中でデイサービスを利用されています。
それが良いとか悪いとかって話をしているわけではないのです。
ただ、もしこの世の中にデイサービスを始めとする介護サービスが無かったら、今皆さんの環境はどのようになっているでしょうか?
家族の方は、面倒を見なければならないので、仕事が制限されますよね。子供が成人になりお金がかからなくなっているならいいのですが、それでも今の世の中は、収入がないと生きにくいですよね?これから将来のことを考えても、あまり楽観的とは言えないでしょう。年金はいくらもらえるかわからないし、いつもらえるかも分からない、分かるのは収入を得ないと厳しい生活になりそうだ、国や家族が死ぬまで安心して面倒見てくれる可能性は低いってことぐらいです。
おじいちゃんおばあちゃんからの立場からすれば、自らの加齢に伴って出来ないことを増えてくる中で、家族が支えてくれるのは嬉しい反面、家族が将来の不安を抱えながら、面倒を見てもらうのは、申し訳ないと思う方もいるでしょう。
今では医療体制が整い、日本の平均寿命は平均で84.1歳(男性81.2歳、女性87.3歳)です。
そんな状態で、一つ屋根の下に長い時間いられますか?
「お互い大切な人」だからという高貴な気持ちは、いつか切れてしまうことでしょう。
だからこそ、お互いのことを思って、介護サービスを利用するのです。
サービスを利用している間にやらなければならないことを行ったり、気分転換をして、そんなことをすることで
また「家族の大切さ」を感じるのです。
介護サービスも施設に入所する場所(特養、老健、サ高住等)もあれば、短期間だけお泊りできる場所(ショートステイ)もありますが、バランス的にもちょうどいいのがデイサービスでしょう。
ほとんどの方はみんな自分の家が好きなんです。落ち着くんです。おじいちゃんもおばあちゃんも同じです。
家族の方には、「もう少し介護サービス使ってもらえるといいんだけどなぁ」と思っていいる方もいるとは思いますが、いざ長い時間自分の親がいるべき場所にいないと寂しいですし、親の気持ちを思えば、家にいさせてあげたいとも思います。
そういうことを考えるとデイサービスは朝にお迎えに来て夕方帰ってくるのでちょうどいいのだと思います。
おじいちゃんもおばあちゃんも旦那さんも奥さんも子供もみんなさん、朝「行ってきます」から始まって夕方「ただいま」と帰ってくるサイクルで過ごしているはずです。
みんなこの生活が体に染みついているのですよね。
家族みんなが、言葉に表すことはないかもしれませんが、家族がいる空間に戻りたいと心の奥で思っているのです。
デイサービスに行くのは、もしかしたら今の世の中必然なのかもしれませんね。

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